せっかくの旅行で沖縄に来たのだから、青い海をめいっぱい楽しみたいですよね。
シュノーケリングは手軽にできますが、体験ダイビングでもう一歩踏み込んだ楽しみ方にチャレンジしたい方もいるでしょう。
ワクワクする一方で、海の中で息をするのってどんな感じだろう、ちゃんと楽しめるかな?と不安な気持ちもあると思います。
特に沖縄には多くのダイビングショップがあり、迷ってしまいますよね。
ただし値段だけでなんとなく決めてしまうと、思ったのと違った、ということも。
ここでは、体験ダイビングの値段による違いとその選び方のポイントを教えます。
ホテル送迎の有無
多くのダイビングショップはホテル送迎込みのことが多いのですが、港やビーチに現地集合という場合もあります。また、送迎込みでも自分たちで行く、という場合であっても値段が割り引かれることはありません。
送迎込みか、別途かかるか、現地集合かを確認する必要があります。
慣れない旅先でなじみのない場所に、自分たちで行くのは大変です。
特にダイビングは普段とは違う環境に身を置くので、終わった後はとても疲れます。疲れや荷物のことを考えると、送迎込みをおすすめします。
エントリー方法の違い
ダイビングのエントリー方法にはビーチとボートの2種類あります。
ビーチダイビングとは、陸から海に入ってダイビングをする方法です。少しずつ自分のペースで海に入っていけるので、恐怖心がやわらげられ、すぐに陸に上がれるという安心感があります。
ボートダイビングはダイビング用のボートで沖に出て、直接海に入る方法です。はしごやボートのへりから少しずつ海に入ります。急に沈むことはありませんが、最初から足がつかないので、海に対する恐怖心がある人にとってはハードルが高いかもしれません。
ボートの場合は船代がかかるので、数千円値段が高くなります。
レンタル器材代が含まれているか
シュノーケリングはマスク、シュノーケル、フィンの軽器材3点があればできますが、ダイビングはそれ以外に重器材が必要です。
また、遊び用のシュノーケルセットでは海の中では機能が十分でない可能性があります。
たいていのショップでは「フルレンタル器材」込みですが、代金が込みであるか、別料金なのか確認をしましょう。
フルレンタル器材は3000円~/日ぐらいが相場です。
冬の沖縄はこれだけでは保温が不十分なこともあります。水中で寒さを感じると体力の消耗が激しくて疲労しやすく、低体温症のリスクが高まり、時に命にかかわることもあります。
フードベスト、グローブ、ダイビングブーツ、ボートコートなどもレンタルできるか、オプションか確認できるとなお良いでしょう。
体験ダイビング前に、身長、体重、足のサイズなどを確認されることがありますが、これは体に合ったレンタル器材を選ぶためです。体に合わない器材を身につけると小さすぎたり、大きすぎたりでストレスを感じることもあります。
カメラレンタルオプション、記念写真などのサービス
最近は水中でも撮影可能な安価なカメラやスマホもありますが、水中写真は素人ではなかなか上手に撮れません。
そんなときのために、インストラクターが写真撮影をしてくれるサービスもあります。
プランの中に含まれているか、オプションなのかを確認しておく必要があります。
ランチの有無
ボートでのダイビングの場合、1日を船の上で過ごすことになります。
ショップからランチが提供される場合と、自分たちで準備する場合があります。ランチ代込みかも確認しておきましょう。私が知っているショップは500円くらいです。
体験ダイビング可能な本数
ダイビングは1回(30~60分)潜ることを1本と表現します。
体験ダイビングで何本潜れるかを確認しましょう。追加の場合は、オプション料金が発生する場合もあります。
ボートダイビングの場合は、通常のファンダイビングと相乗りになることもあり、ファンダイバーは通常1日に2~3本潜るので、体験ダイバーは待ち時間が生じます。
待ち時間にシュノーケリングできる場合もありますが、楽しくてもう1本潜りたくなってしまう場合もあるので、追加しても良い余裕があるといいですね。
インストラクター1人当たりの担当人数
体験ダイバーは初心者であるため、1人1人に時間や手がかかります。
担当するインストラクター1人当たり何人を担当するのか、必ず確認しましょう。ショップやポイントにもよりますが、2人くらいが妥当です。
中にはインストラクター1人当たりの担当人数を多くし、コスパを良くしようとする悪質なショップもあります。海の中は何がトラブルになるか分からず、トラブルが起こった場合は命に直結します。
安さに惹かれて、安全性を軽視するショップは避けましょう。
ダイビングを嫌いになってしまった友人の話
これは友人の話ですが、沖縄の某有名な洞窟で体験ダイビングをしたそうです。
もともと海が得意ではないけど、旅の思い出にしようとチャレンジしたそうですが、練習の時点で怖くて仕方がなく、中止したかったのに、「大丈夫!大丈夫!」と押し切られてしまったそうです。
耳抜きができていないのに引っ張られ、冬なので寒く、洞窟なので暗くて不安だった、ということでトラウマになってしまったとのこと。
ショップのシャワールームやメイクルームが使え、女性へのサービスが充実していて、値段も安くはなかったのですが、「もう二度とやらない」という友人の言葉に、ダイビング好きの私は少しショックを受けています。
ショップが悪いわけではないですが、ボート、冬、洞窟など初心者には悪い条件が重なっていて、条件が違えば楽しんでもらえたのにな、と思います。
結論:安いショップがいいのか、高いショップがいいのか
相場より極端に値段が安いショップは、オプションで値段が増していく可能性もあります。
ただシーズン、キャンペーン、ダイビングスタイルなどにより値段設定はさまざまで、必ずしも安いショップが悪い、高いショップがいい、というわけでもありません。
大事なのは自分たちにあったプランを選ぶことです。
細かいことがわからない場合は、遠慮なくショップに問い合わせることをお勧めします。
これにプラスして、私がショップ選びを大事だと思うのは、インストラクターが客の不安に寄り添ってくれるかどうか、ということです。
初めてのダイビングは楽しみな反面、不安もあることでしょう。
問い合わせへの返事、事前連絡、確認をしっかりしてくれること、当日の説明や必要なスキルを十分に練習させてくれることは当然です。
慣れてない人は、些細なことでも不安に感じるものです。
不安や疑問を聞いてくれ、リラックスする声掛けをしてくれるのは、海の中での危険予防であり、ダイビング自体を良い思い出にしてくれる、ショップの大切な行動のひとつです。
これは、数千円では代えがたい、とても大事なことです。
値段だけではかれない、プライスレスな思い出を残したいですよね!