沖縄安全体験ダイビングセンターとは

私たちは、2017年に貸倉庫・貸店舗業かしそうこ・かしてんぽぎょう貸倉庫・貸店舗業を始めましたが、
不思議な事に海から離れた場所であるにもかかわらず、数多くのダイビング
ショップの方が借りてくださることに驚きました。

理由をお尋ねしたところ、 高速道路の石川インターチェンジからダイビングが盛んな真栄田岬まえだみさきへ向かうルート上にあり、立地条件がよいこと。
また、東海岸へ出るにも西海岸へ向かうにも便利な場所にあることを
あげてくださいました。

確かに、那覇なはのホテルを朝出発し、午前中は真栄田岬で体験ダイビングや
シュノーケリングを楽しみ、午後から美ら海水族館へ向かうルートは
沖縄観光のゴールデンルートになっています。
そのゴールデンルートの、ほぼ中央に位置する私共のロケーションは、
観光客の皆さんにとっても便利な場所にあるのかもしれません。

ご入居されているダイビングショップの方々と親しくなりいろいろとお話を
伺いましたが、ダイビング業界の実態をお聞きし驚くことばかりでした。

1.過剰かじょうな価格競争

安全安心な体験ダイビングを提供するためには、お客様ひとりあたり 18,000円前後をいただかないと採算さいさんが取れないと言われています。しかしながら、夏の最盛期さいせいきには、1日 あたり4,000名近い観光客が訪れるという真栄田岬(青の洞窟どうくつ)。ここでは、熾烈しれつな低価格競争が続いているのです。

2.過酷かこくな労働環境

過度な価格競争は労働環境の悪化を招きます。お客様の安全安心を守る重要な役割を担うガイドさんは、朝から晩まで潜り続けないと生活ができないと
言われるほどの低賃金です。冬場はほとんど仕事がなくなるので雇用も
安定せず、華やかな表舞台とは裏腹に、厳しい生活を強いられています。

3.厳しい店舗運営

このような環境の中で、安全安心の基準を満たし店舗運営ができているのは大手数社と言われています。県内には600余社のダイビングショップが登録されていると聞きますが、なかには店舗を持たずに公営駐車場内や路上で営業し、地元住民との確執かくしつが続く業者や、安全基準をないがしろにする業者もあると
聞きます。そのような業者は従業員教育もままならず、お客様とのトラブルも絶えないようです。

沖縄県内では2023年6月までに 44件 81名の方が水難事故に巻き込まれて
います。過去10年で最悪だった昨年の数字を上回るペースで推移しています。
公安委員会から安全管理などについて勧告かんこくを受けたマリンレジャー業者も前年
同期はゼロでしたが、2023年はすでに7件6業者に増えています。
このままでは、いつ大事故が起こってもおかしくありません。しかしながら、
弊社にご入居くださっているダイビングショップの皆様の様子を拝見していても、そう簡単にこの厳しい環境から抜け出せそうにありません。ならば、
私共がそのお手伝いをしようということで、沖縄安全体験ダイビング
センターの設立に至りました。

ちょうど弊社の空き地に車やオートバイの愛好家向けの貸倉庫を計画していた
のですが、ダイビングショップ向けの施設とすることにしました。
器材をメンテナンスするためのスペース、座学のための教室、
『雲の上のおいしい空気』の充填所じゅうてんじょなどを設けています。ダイビングショップは出来ませんが、ご入居のショップ様と一緒に次のことに貢献してまいります。

✓ 安全安心なダイビング体験の提供
✓ 働いている人たちの生活向上
✓ 適正な利潤りじゅんが確保できるビジネスモデルの再構築

お客様の満足度向上はもちろんですが、そこで働くインストラクター、
ガイド、スタッフの皆さんの満足度の向上こそが業界全体の底上げに
つながると信じています。
ダイビングショップのモデル事業所として業界発展の一助となれるよう努めます。

未来ビジネス村

立地場所

美ら海水族館

綺麗な真栄田岬

青空営業の実態

事故の詳細