粟国島（あぐにじま）でダイビング！インストラクターおすすめの大物天国・粟国島とは

粟国島（あぐにじま）は国内でもトップクラスの数のギンガメアジの群れを高確率で見ることができます。
そんな粟国島は、那覇から北西約60kmの位置にあり、島一周が約13kmしかないとても小さな離島です。
今回は、ダイバー憧れの粟国島のダイビングポイントについてご紹介したいと思います。

粟国島へのアクセス

粟国島へのアクセスは大きく二つ、航空機とフェリーがありますが、航空機は週4便で利便性が良くないのでダイバーの皆様にはフェリーの利用をオススメします。
フェリーを利用すれば減圧症のリスクを考えなくてよいので安心です。
粟国島行きのフェリーは泊港フェリーターミナルからフェリーニューあぐにが1日1便運航しています。
所要時間は約2時間。
運賃は大人3470円、往復で6590円となっています。

粟国島と言えばギンガメアジの大群！

とにかくものすごい数のギンガメアジの群れを見ることができる粟国島。
その数は日本でもトップクラスを誇ります。
ギンガメアジを含め大物と出会うことができるポイントは粟国島・筆ん崎（ふでんざき）というポイントです。
粟国島でのダイビングと言えばほとんどの場合がこの筆ん崎で潜ります。
ベストシーズンになるとギンガメアジの大群がトルネードしたり玉になったり、この群れにロウニンアジが突っ込んだり、バラバラに散ったりといろんな表情を見せてくれダイバーを虜（とりこ）にします。
上手にアプローチすれば手が届きそうなくらい近くに寄れることもあります。
この群れを求めて毎年粟国島を訪れる強者ダイバーもたくさんいます。

大物天国・粟国島！

粟国島と言えばギンガメアジの群れだけではありません。
イソマグロの群れやバラクーダの群れ、ナポレオンフィッシュ、運が良ければジンベエザメにも出会うことができます。
また粟国島の有名ポイントである筆ん崎は最大水深が20mほどなので水底に生息しているサンゴやソフトコーラルも魅力のひとつとなっています。
水中写真を撮る方は、ギンガメアジの群れだけでなくこのサンゴやソフトコーラルを入れてあげることで面白い写真を撮ることができますよ。

粟国島のベストシーズン

ギンガメアジの大群を見るなら4月後半から7月初旬くらいがベスト。
4月後半から徐々に数が増え始め、5月には安定したギンガメアジの群れを見ることができます。
6月頃になるとギンガメアジに加え、イソマグロも集まりだすのでオススメです。
この二種類の群れを一緒に写真を撮ると迫力満点な写真が撮れます。
7月を過ぎると水温が上がってくるので、群れは徐々に減っていきギンガメアジやイソマグロはあまり見ることができなくなるようです。
この時期の粟国島は日本中からダイバーが集結するので早めに予約することを強くおすすめします。

粟国島のダイビングスタイル

粟国島でのダイビングスタイルは沖縄本島のショップを利用して遠征ダイブをするか、粟国島に滞在してダイビングをする大きく二つの方法があります。
沖縄本島からのツアーであれば、朝4～5時に起きてダイビングボートで約2時間かけて粟国島・筆ん崎まで移動となりますのでかなりハードスケジュールです。
時間が取れる方には断然粟国島に滞在してダイビングすることをおすすめします。
粟国島に滞在してダイビングをすれば沖縄本島からの遠征組と競合せず、週末の大混雑の海を避けた時間にのんびり余裕をもって潜ることができます。
ただシーズン中の粟国島のショップや宿はなかなか予約を取ることができないので早めに問い合わせをしましょう。
流れが強くなることもありますので、基本は中～上級者向けのポイントです。ただし、ボートダイビングでブイを取って魚が来るのを待つスタイルにすれば初級者のアドバンスダイバーでも楽しめます。

粟国島でのダイビングを最大限楽しむには？

粟国島でのダイビングは基本ブイを取りますが、有名ポイントの筆ん崎は時に激流になることもあるポイントです。
ブランクのある方は、事前に他のダイブサイトで潜るなどして体を慣らし、ライセンスはアドバンス(AOW)ライセンスを取得しておくことをおすすめします。
また、ご自身でダイビングコンピュータやシグナルフロートを持っていると理想的です。
流れのある時は海底の岩に掴（つか）まったり、這（は）って進んだりするのでグローブは必須です。
持っていない人は安全のためにショップからレンタルしましょう。
安全にダイビングを楽しむには、自身の残圧や滞在時間(NDL)のこまめなチェックは必須です。
これらを守って安全に粟国島の海を楽しみましょう。