ダイビングライセンスを取りたい!指導団体について詳しく紹介します

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ダイビングに興味のある方の中には「ダイビングの指導団体って何?」「どこを指導団体を選んだら良いの?」と疑問を抱く方も多いと思います。ダイビングの指導団体は非常に数が多く、何がどう違うのか分からないですよね。「怪しい団体もあるんでしょ?」と思う方もいるかもしれません。
今回は、ダイビングの指導団体について紹介します。おすすめの6つの団体の特徴や違いも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ダイビングの指導団体とは?

ダイビングの指導団体とは、Cカードと呼ばれる、いわゆるライセンスを発行している民間団体のことです。Cカードの発行とともに、ダイバーの指導や育成、安全管理、環境保護活動などをしています。その指導団体に各ショップやインストラクターが登録をして、実際の講習を行っています。
そしてこの指導団体は、日本国内だけで約30団体、世界中で約200団体もあります。当然、各指導団体のカリキュラム等に違いがあります。各指導団体でカリキュラムが違うと、それぞれ全く違うことを勉強するの?と思う方もいるかもしれません。
そこで、WRSTC(国際レクリエーションスキューバトレーニング評議会)が、世界的な基準を定めています。その基準にそったカリキュラム等を取り入れた団体が、指導団体として認められているのです。また日本でもCカード協議会という団体によっても、基準が定められています。
つまり、WRSTCやCカード協議会に加盟している指導団体であれば、安全管理等、一定の基準を満たしており、安心して講習を受けられます。

指導団体ごとに違うこと

WRSTCやCカード協議会に加盟している指導団体であれば、どの指導団体でも習うスキルや安全管理などは基本的に同じです。そのため、ダイビングを行う上で必要なスキルなどは、どこの指導団体を選んでも身に着けられます。
それぞれ違うところとしては、

  • 理念
  • スキルの指導方法
  • 各コースの名称

などが挙げられます。
どのような理念や思いで設立されたのか、それに伴ってどのようにしてスキルを身に着けていくのか、カリキュラムが異なります。
またいわゆる「オープンウォーターダイバー」「アドバンスダイバー」などとと呼ばれる各コースの名称はそれぞれの指導団体によって呼び方が違いますが、レベルとしてはそれぞれ同じです。

おすすめのダイビング指導団体6選

たくさんある指導団体の中で、特におすすめの6つの指導団体の特徴を紹介します。
またCカードの各レベルの名称も、併せて紹介しますので、参考にしてください。

PADI(パディ)

PADIは世界中でシェア率50%を超え、最もCカードを発行している団体です。アメリカのカリフォルニアに本部があり、世界7か所にオフィスを展開しています。日本でも加盟ショップは最多で、ダイバーの間では知らない人はいないほど有名な指導団体です。
PADIは1966年に創設されましたが、それまでのダイビングは軍隊式のトレーニングで、とてもハードなものでした。しかしPADIは「ダイビングの素晴らしさと楽しさを知ってもらう」ことを使命として、それまでと真逆のイメージのダイビングを作り上げたのです。
PADIのカリキュラムはISO認定されており、それだけ質の高い指導を受けられます。

Cカードの名称は

  • オープンウォーターダイバー
  • アドバンスドオープンウォーターダイバー
  • レスキューダイバー
  • マスタースクーバダイバー

となります。

NAUI(ナウイ)

NAUIは1960年に設立され、世界で一番最初にできた指導団体です。60年近い歴史があり、PADIに次いで2番目にCカードを発行しています。
NAUIはダイバーそれぞれに年齢や体格、体力などに違いがあり、それぞれに合った指導が必要と考えています。そのため、年配の方、泳げない方、体力に自信のない方でも安心して受講できます。
長年培ってきたカリキュラムにはとても信頼性があり、NASAやWalt Disney World Resortと提携しているほどです。

Cカードの名称は

  • スクーバダイバー
  • アドバンスドスクーバダイバー
  • レスキューコース(スペシャリティダイバー)
  • マスタースクーバダイバー

となります。

CMAS(クマス)

CMASはフランスで誕生した指導団体です。厳密にいうと指導団体ではなく、Cカードを発行しておりません。CMASにさまざまな指導団体が加盟し、連盟になっているのです。日本ではJEFFやSTARS、JCSなどが加盟し、Cカードを発行しています。
CMASはダイビングの指導だけでなく、水中科学や、水中スポーツ、水中での各技術の研究や支援などもしています。映画「グランブルー」のモデルとして有名な「ジャック・マイヨール」も過去にCMASで活動していました。またIOC(国際オリンピック委員会)、ユネスコ、IUCN(国際自然保護連合)などに加盟し、水中に関わる幅広い分野で活動しています。

Cカードの名称は

  • オープンウォーターダイバー
  • アドバンスドオープンウォーターダイバー
  • レスキューダイバー
  • マスターダイバー

となります。

SSI(エスエスアイ)

SSIは1970年にアメリカで設立された指導団体です。
SSIの特徴は、SSIと提携できるのはショップだけであり、フリーのインストラクターは認めていない点です。フリーでの活動が悪いわけではありませんが、しっかりとショップに所属して活動しているインストラクターしかいないので、より質の高い講習を受けられます。
またSSIは「経験」を重要視しています。経験を積むことで、スキルが「習慣」となり、より快適なダイビングに繋がると考えています。例えば、アドバンス講習を受ける場合、他団体では9本のダイビング経験で受けられるのに対して、SSIでは24本以上必要となっています。

Cカードの名称は

  • オープンウォータースキューバダイバー
  • アドバンスドダイバー
  • レスキューダイバー
  • マスターダイバー

になります。

BSAC(ビーエスエーシー)

BSACはイギリスで設立された指導団体です。ダイビングはもちろんのこと、海洋科学の世界にも力を入れています。BSACは「The British Sub Aqua Club」の略で、イギリス王室との繋がりも深いです。歴代の名誉総裁は代々イギリス王室から輩出され、それだけ歴史があり、信頼のある指導団体なのです。
「安全最優先」が方針で、インストラクターに頼るのではなく、いかにして自分自身で危険を回避し、安全、計画的にダイビングを楽しめるかということを重視しています。また、イギリスの指導団体でありながら、日本では日本に合わせた指導方法を取り入れるなど、柔軟な姿勢をもつ指導団体です。

Cカードの名称は

  • オーシャンダイバー
  • オーシャンダイバープラス
  • スポーツダイバー
  • ダイブリーダー

となります。

SDI(エスディーアイ)

SDIは1998年設立と、比較的新しい指導団体です。世界最大のテクニカルダイビングの指導団体であるTDIが設立しました。テクニカルダイビングでの経験をもとに質がよく安全性の高い指導をしています。
SDIは従来のカリキュラムを改善し、経験を重視しています。アドバンス講習を受ける際は、多くは9本なのに対し、25本以上のダイビング経験を必要としています。 またSDIは指導団体で唯一、単独ダイビングのプログラムを用意しています。それだけ安全性の高い指導をしている現れともいえるのではないでしょうか。

Cカードの名称は

  • オープンウォータースキューバダイバー
  • アドバンスドダイバー
  • レスキューダイバー
  • マスターダイバー

となります。

どこの指導団体を選ぶ?

たくさんの指導団体があるので、どこの指導団体を選べばよいか分からないという方も多いでしょう。正直なところ、上記のようにWRTSCやCカード協議会に加盟している指導団体であれば、習うことに大きな違いはありません。指導団体の理念などに共感できれば、その団体を選びましょう。特にこだわりがなければ、、指導団体で選ぶというよりは、お店の雰囲気やインストラクターの人柄で選んでも大丈夫です。
ただ、国内の指導団体の一部には、海外で認知されていない団体もあります。その場合、海外で潜る際に認められない可能性があります。そのため、ゆくゆく海外でも潜りたいと考えている方は、WRTSCに加盟している指導団体をおすすめします。今回ご紹介した6つの団体であれば、どこも世界的に認知されていますので、特におすすめです。

指導団体は変更できる?

最初にAという指導団体でCカードを取得したとしても、ステップアップする際にBの指導団体に変更は可能です。上記のように、各指導団体でコースの呼び名は違っても、根本的な基準は一緒なので問題ありません。逆にいうと、WRTSCやCカード協議会に加盟していない団体で取得すると、1から学びなおすことになるので注意してください。

まとめ

ダイビングの指導団体について紹介しました。
ダイビングの指導団体は、WRTSCやCカード協議会に加盟していれば、どこでも安全で確かな講習を受けられます。ご自身の考え方に沿う指導団体を探してみてください。とはいえ、指導団体だけにこだわらず、ショップやインストラクターの人柄なども大切です。広い視野を持って、選んでください。自分には合わないなと思えば途中から変更もできますので、安心してくださいね。

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