【初心者必読】耳抜きの正しい方法をダイビングインストラクターが伝授!

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今回はダイビングする際に必須のスキルである「耳抜き」の正しいやり方を伝授します。
この耳抜きができないと快適にダイビングをすることができないのは言うまでもありません。
耳抜きができないのにそのまま潜ってしまうと、耳を傷めてしまうだけではなく耳に障害が残ってしまうこともあります。
安全で楽しくダイビングをするために正しい耳抜きの方法をマスターしましょう!

ダイビングインストラクターと確認

耳抜きとは?

水中では当然のことですが水圧がかかります。
この水圧により鼓膜が圧迫されて耳に痛みを感じることがあります。
個人差はありますが、特に水深が深くなればなるほど痛みは顕著になります。
そこで行うのが耳抜きです。
耳抜きを行うことにより、鼓膜の内側と外側の気圧の差が同じになり、耳の違和感や痛みをなくすことができます。

耳抜きの方法

耳抜きにはいくつかの方法がありますので紹介します。

ダイバーと魚群

バルサルバ法

もっとも一般的な方法がこのバルサルバ法です。
バルサルバ法は、鼻の穴を塞ぐようにしっかりと鼻をつまんだ状態で、ゆっくり鼻から息む方法です。
このときの息む力が強すぎると耳を傷めることもありますので強すぎない適度な力が必要です。
息んだ時に、耳の奥で「ポンッ」と音がします。
その時すぐには息むのをやめず、しばらく2~3秒ほど息み続けると鼓膜が耳の外側に押される感じや、ポンッという音がしなくなり空気が通ったような音がします。
これで耳抜き完了です。

フレンツェル法

フレンツェル法はベテランダイバーやインストラクターの多くがこの方法で耳抜きをしています。
フレンツェル法は、鼻をつまんだまま、舌の根元部分を上に持ち上げる方法です。
慣れるまではこの動作を難しく感じるかもしれませんがコツを掴めばこの方法はとても便利ですので、何度か練習してみましょう。

トインビー法

トインビー法は鼻をつまんだ状態で唾を飲み込むだけの耳に最も優しい耳抜きの方法です。
言葉で見ると簡単そうに見えますが、意外とこの方法が一番難しいです。
飛行機やエレベーターに乗るときに唾を飲み込んで耳の痛みを解消する方が多くいるかと思いますが、水圧がかかるとそんな簡単にはいかないものです。
トインビー法には慣れるまで時間を要します。

耳抜きができない理由

耳抜きができないのにはいくつかの理由があります。

体調不良

体調が悪い時には耳抜きができないときがあります。
二日酔いや寝不足、鼻づまりなど耳が抜けにくくなることがあります。
そもそも体調不良の時にはダイビングは控えるようにしましょう。

鼻をしっかりつまめていない

陸上で耳抜きを練習するときはマスクがないので鼻をつまみやすいですが、水中で耳抜きをやるときにはマスク越しに鼻をつままなければなりません。
鼻から空気がもれないようにマスクの上から鼻をしっかりつまみましょう。

口から空気がでている

耳抜きをするときには鼻をつまみますが、口は閉じるようにしましょう。
最初にうちは口から空気を出してしまう人もいます。

耳抜きの回数が少ない

耳抜きができない多くの人は耳抜きのタイミングが遅いのと回数が少ないです。
耳に違和感や痛みを感じてから耳抜きをしていては遅いです。
深度を下げていくときにこまめに耳抜きをしましょう。
また極端に耳抜きの回数が少ないと浮上時のリバースブロック※の原因にもなります。

※リバースブロックとは

浮上するときに水深を浅くしていくと、周囲の圧力は小さくなり、自然に空気は抜けていきます。
風邪や寝不足等で中時腔や副鼻腔が炎症を起こしたりしていると膨張した空気の出口がなく、強烈な頭痛に見舞われることがあります。

耳抜きがうまくできないときの対処方法

まずその水深で耳抜きができない場合にはインストラクターに耳が抜けないことをハンドシグナル(耳を指さす)で伝えましょう。
それから自分がいる水深よりも少し水深を浅くしてもう一度耳抜きをしてみましょう。
そうすれば多くの場合は抜けます。
それでも抜けないときにはもう少し水深を浅くするか、同じ深度を保って何度か耳抜きをしてみましょう。
それでも抜けないときには、抜けない耳を上にするように首をしっかり傾け耳抜きをしてみましょう。
このとき目も瞑ってみると抜けやすくなることがあります。

安全にダイビングを楽しむために!

ダイバーと魚群

耳抜きの重要性をご理解いただけましたでしょうか?
耳抜きがしっかりできることによりストレスなく潜ることができます。
これにより水中でパニックに陥ることもなく安全にダイビングを楽しむことに繋がるのは言うまでもありません。
しかし、耳抜きができるできないはやはり個人差もありますので、じぶんなりのやりやすいやり方を早期にマスターしましょう!

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