マクロ生物って何?魅力や撮影映えする生き物をご紹介します

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ダイビングをしていると、「マクロ生物」「マクロ派ダイバー」などの言葉を耳にすることがあると思います。初心者ダイバーの方にとっては、何のこと?と疑問に思う方もいるでしょう。マクロ生物とは、簡単に言えば、小さな生き物のことです。小さくてもカラフルだったり、可愛らしかったりと、多くのダイバーを魅了します。
この記事では、マクロ生物について、その魅力やおすすめのマクロ生物、そしておすすめの撮影機材などを紹介します。

マクロ生物とは

まず「マクロ」とは、写真の世界で小さなものを、写真いっぱいに大きく映すことを言います。そしてその撮影方法をマクロ撮影と言います。水中写真では、マクロ撮影の被写体となるのは、必然的に小さな生き物です。そのことから、マクロ撮影に向いている小さな生き物=マクロ生物として呼ばれるようになりました。
水中写真にはマクロ撮影と反対に、水中の景色を広い画角に収めるワイド撮影もあります。人によって好みがあるので、マクロ撮影が好きなダイバーや小さな生き物が好きなダイバーを「マクロ派」と呼んでいるのです。

どのような種類がいるの?

ダイビングで出会えるマクロ生物は非常に多岐にわたります。
代表的なものでは、ハゼの仲間、スズメダイの仲間、ウミウシの仲間、エビやカニなどの甲殻類の仲間などです。これらの仲間はどれも、その仲間だけで図鑑があるほど種類が多いです。図鑑を片手に、見たもの、撮影できたものをコレクションのように増やしていくのもマクロ派の楽しみ方の1つです。
変わり種でいうと、ホヤの仲間や、イバラカンザシと呼ばれるゴカイの仲間なども人気です。岩肌をジーっと見ていくと、何なのか良くわからない付着生物がいることもあります。少しでも興味を持って観察したならば、それはもう立派なマクロ生物です。

撮影映えするマクロ生物をご紹介

モンツキカエルウオ

モンツキカエルウオは、サンゴにあいた穴を住み家にしているギンポの仲間です。
巣穴に隠れ、顔だけをこちらに向けている姿はとてもかわいく人気があります。クリーム色の体色に、赤色の斑点、目の周りには水色と赤色のラインが入りとてもカラフルです。それでいて、目と鼻、口のバランスから何とも言えない愛嬌のある姿がとても可愛らしいです。おすすめは、正面から顔をドアップで撮ることです。愛嬌のある顔が最大限に引き出せますよ。ただ、水深が浅い場所にいることが多いので、体が揺れやすいです。いかに体を安定させるかが撮影のポイントです。

ウミウシの仲間

ウミウシの仲間は沖縄の海だけでも600種類以上が確認されています。そのほとんどがカラフルな体色をしているので、どの種類でも撮影映えするのでおすすめです。
ウシウシの仲間は体全体を映すのはもちろん、触覚のアップや、まるでお花のような二次鰓と呼ばれる部分を撮影しても写真映えします。またソフトコーラルの周りにいることも多く、上手に背景を取り込むことで、より色味のきれいな写真になるでしょう。
そしてウミウシの仲間は動きがゆっくりです。そのため、初心者の方でも撮影しやすく、その点でもおすすめできます。

ナカモトイロワケハゼ

ナカモトイロワケハゼは体長僅か2cmほどのハゼの仲間です。背中側が白色、お腹側が黄色のツートンカラーで、光を当てるとグリーンに輝く目が可愛らしくて人気があります。
ナカモトイロワケハゼ、本来は貝殻などに住んでいるのですが、海底に沈んでいる空き瓶などがちょうどよい大きさで住みついている個体も多いです。巣穴から顔を出す姿は何とも言えない可愛さがあります。最初は顔だけを出していても、時間をかけると巣から出てきてくれることもあります。ナカモトイロワケハゼとの距離をジワジワと詰めていく駆け引きも、撮影の面白さの1つです。水深がやや深いですが、ぜひ一度撮影してみてください。

マクロ生物を撮影する際のおすすめ器材

コンパクトデジカメ+クローズアップレンズ

初心者の方はまず、コンパクトデジカメにクローズアップレンズと呼ばれるアクセサリーをつけたシンプルな器材がおすすめです。
クローズアップレンズはいわば、虫眼鏡です。これをデジカメのレンズの前に装着することで小さなものを画面いっぱいに写せるようになるのです。また近くによって撮影できるので、カメラと被写体の間の水が少なくなり、より鮮明な写真が撮れます。ただ、ピント合わせが非常にシビアになります。BCDの空気を抜いて着底し、片手で岩を掴むなど身体を固定することがポイントです。また、メーカーにもよりますが、複数の倍率が販売されている場合、倍率の低いものから撮影に慣れることをおすすめします。

ミラーレス一眼+マクロレンズ+外付けストロボ

コンパクトデジカメでの撮影に慣れた方には、ミラーレス一眼レフカメラにマクロレンズ、外付けストロボを装着した器材がおすすめです。
ミラーレス一眼は、絞りやシャッタースピードといった設定が細かくできます。特に周りをぼかしてふんわりとした写真を撮るのにぴったりです。また、外付けストロボを使用することで、好きな角度からストロボ光を当てられます。ストロボの角度によって、全く違うイメージの写真に仕上がりますので、「作品作り」をしたい方は、ぜひミラーレス一眼レフカメラで撮影しましょう。

マクロ撮影を楽しもう!

今回はマクロ生物について紹介しました。
せっかくの沖縄の青い海で小さな生き物?と思う方もいるかもしれません。しかし例え青い海であっても探したくなる、撮影したくなるのがマクロ生物の魅力なのです。少しでも興味を持った方は、ぜひ自分の目でマクロ生物を探してみてください。観察だけでも良いですが、撮影もすればさらに楽しいダイビングになるはずですよ。

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