ホエールスイムってなに?ライセンス保持者だけができる期間限定シュノーケリング

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ホエールスイムって知っていますか?
よく冬の沖縄のアクティビティとして、パンフレットなどで見かける、ホエールウォッチングなら聞いたことがあるかもしれませんね。
今回はウォッチだけではなく一緒に泳げてしまう、ホエールスイムの魅力をご紹介します。一緒に泳げたら感動、大興奮、間違いありません!

クジラの親子が泳ぐ様子

ホエールスイムとは

一言でいうと、シュノーケリングでクジラと一緒に泳ぐことです。
冬の沖縄の海は荒れやすく、海洋条件やクジラの動きなど、様々な条件がそろわないとホエールスイムは成功しません。
ツアーは1月下旬~3月中旬ころまで。ベストな時期は1月末~2月中旬ですが、ちょうど沖縄の天候が悪くなる時期と重なります。クジラの個体数が多い時期を狙うか、個体数は少ないけど海が穏やかになりやすい時期を狙うかは悩ましい問題です。

ちなみに私は2月中旬に2日間予約し、2日とも天候不良で欠航。再チャレンジで3月中旬に2日間予約しましたが、1日目がまた天候不良で欠航、4回目でなんとか出航できたという経験があります。
良い条件がそろわないとホエールスイムが実現しないんです!
しかもシュノーケルとはいえ誰でも参加できるわけではなく、ダイビングライセンス保持者もしくはスキンやフリーダイビング資格保持者しか参加することができません。

ザトウクジラについて

ザトウクジラは体長13~15m、体重約30tにもなる哺乳類です。胸びれが長く、体長の約3分の1の長さで、尾びれも約3分の1ほどの大きさです。
毎年12月末~4月頃まで出産、子育てをするために暖かい沖縄の海へ回遊してきますが、春になると餌が豊富なアラスカなどの北の海へと戻っていってしまいます。
その移動距離は約9,000㎞! そんな長旅をして沖縄に来てくれるなんて、感慨深いですよね。

ホエールスイム:1日のスケジュール

    • 7:00頃 ホテルでのピックアップ
    • ホテルでのピックアップ
    • 8:00 出航
    • 発見次第、クジラの様子をガイドが観察しているうちに、スタンバイ。ゴーサインが出たら、エントリー、スイム、を繰り返します。

 

    常にクジラを探して動いているので、ランチタイムはなく、合間に食事をとるスタイルです。
  • 15:00 帰航
  • クジラとの出会いによっては、予定時間を過ぎることもあります。その日の内に飛行機に乗ることはできますが、夜19時以降のフライトにしておきます。

ホエールスイムに挑戦する様子

ホエールスイムの注意事項

①クジラにストレスがかからないスイムをすること

クジラはとてもデリケートです。少しでもクジラが嫌という反応をしたら、一緒に泳ぐことはできません。
そのため、クジラに向かって、船やスイマーから積極的に近づくことはできません。
飛び込むようなエントリーも禁止。静かにエントリーし水面で浮いて待つことで、クジラにストレスをかけず、自然な動きを観察します。

②酔い止めと体調管理は万全にしましょう

冬の海は荒れやすいです。酔いやすい人はもちろん、普段はあまり酔わない人も酔い止めの準備と前日からの体調管理を万全にしておきましょう。

③防寒対策

スイムはウェットスーツで行います。海の表面の水温は低くはありませんが、基本的にずっとウェットスーツを着ているので体が濡れた状態です。ボートコートを貸してもらうか、ウィンドブレーカーなどを持っていきましょう。

ホエールスイム体験談

1回目のホエールスイム

前述したように、4回目の正直での出航でした。
出航したら、ガイドがクジラのブロー(息継ぎ)を手掛かりに探します。
クジラを発見したら準備の声がかかり、船尾ですぐにエントリーできる状態でスタンバイ。この時点で期待と緊張でドキドキ・・・ですが、いわゆる「クジラがスイムできる状態ではない」と判断され、エントリーできず、というのを数回繰り返しました。
本当にクジラと泳げるのだろうか、という弱気な気持ちになり始めたところで、ゴーサインが出た時には、「やっと!」という気持ちでいっぱいになりました!

しかし、前日まで吹いていた北風の影響で波が高く、体が波に揺さぶられます。クジラがどこにいるかも良く分からず、ただ波に揺られて、何が何だか分からない状態。
水面に顔をつけながらも、どこを見ていいのか分からないでいると、急に顔の下にあった影のようなものが動きました。そこで初めて「クジラだ!」と分かりましたが、すぐにどこかに行ってしまったので、去り行くクジラの後ろ姿をみながら、よくわからずに1回目は終了でした。

ちなみに、船を係留することはできないので、素早く船に戻る必要があり、フィンを履いた状態でエキジットするのもひと苦労。そして船に上がった時には完全に波酔い状態。なんの修行かと思うほど、体力を消耗しました。

2回目のホエールスイム

2回目は、1回目の経験から、すぐ下にいる影がクジラというのは分かりました。すぐ下といっても、だいぶ離れていると思うのですが、正直、大きすぎて距離感が掴めません。
影はあるものの動きがまったくなく、「スイムってこんなものかな」と思っていると、その陰から子供のクジラが水面に浮上してきました!
子どもといえども数メートルの大きさ。暗い海の底でボヤっとしていた姿がどんどん近づいてくると、その形、質感、色などを自分の目ではっきりわかるようになります。「本当にクジラだ!」と実感した時は、興奮が止まりませんでした!
さらに、その姿を数倍もある大きさの母親が追いかけてきて、目の前の水面近くを一緒に泳ぐ姿にさらに大興奮!
子どもが好奇心旺盛で無邪気に泳ぐ姿や、母親が寄り添う姿に、クジラの世界に少しだけお邪魔できたようでとても感動しました。
そして、同じ哺乳類なのにあんな荒々しい海でたくましく泳ぐ姿に、生命の力強さを感じました。
3回までスイムできるチャンスがありましたが、船と波酔いに苦しみながらも、もっと一緒に泳ぎたい、という気持ちが止まりませんでしたね。
コンディションによっては10回くらいトライできる日もあるとか。羨ましいです!

クジラの群れ

ホエールスイムで感動の体験を!

実は私は、そこまでホエールスイムに興味があったわけではありません。ダイビング仲間に誘われ、1回くらい経験してもいいかなと思って参加したのがきっかけだったのですが、とても貴重で感動的な経験でした。
そして、1回スイムしただけでは、本来のホエールスイムの楽しみ方にはほど遠いと感じました。クジラの色々な行動をもっと見てみたい、もっと長く一緒に泳ぎたい。そんな思いから来年のチャレンジを予定しています。

また、ライセンス保持者のみスイムできるということも納得。いわゆる遊びのシュノーケリングとは似て非なるものです。荒れた海に慣れ、トラブルへの対応能力がないと、事故にあう危険性があります。
興味がある方は、スキンダイビングなどのライセンスを取得した上で、ホエールスイムに熟知したガイドがいるショップを選んで参加してくださいね。
ダイビングとは違う感動の体験が待っていますよ!

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