レックダイビングって何?魅力とおすすめスポットを紹介

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海中に沈んだ船や、飛行機などの周りを潜るレックダイビング。ベテランダイバーでないと、体験できないと思っている方も多いのではないでしょうか?
実はレックダイビングは、スポットを選べば初心者でも楽しめます。生き物を眺めるのもよいけど、冒険的なダイビングやエキサイティングなダイビングを楽しみたい。そんな方にはレックダイビングがおすすめです。
ここでは、レックダイビングの魅力から必要な資格やスキル、そしておすすめのスポットを紹介します。

レックダイビングの様子

レックダイビングとは?

レック=wreckは破壊船を意味し、レックダイビングとは沈船をメインに、沈んだ飛行機など人工的なものの周辺を潜るダイビングのことです。
沈船は戦時中に沈んだものや、事故で沈んだもの、人工的に沈められたものとさまざまです。特に戦時中の軍艦は、陸上でも見る機会がほとんどないので、多くのスポットが人気にになっています。
また沈船の周りには、長い年月をかけてサンゴなどが生育し、その周りに生き物が集まって漁礁となっています。沈船そのものを探索するのはもちろん、生き物を観察することも可能なのです。

レックダイビングに必要な資格は?

レックダイビングはスポットによって条件が違うので、必要な資格は一概にはまとめられません。ただ、比較的深い場所にあることが多く、流れが強いこともあるのでアドバンスダイバー以上が望ましいでしょう。
また沈船は歴史的価値が高いものが多いです。フィンで蹴ったり、着底に失敗したりして絶対に傷をつけてはいけません。そのため、中性浮力がしっかりと取れ、細かなフィンワークができることが望ましいです。
中には浅瀬にあり、初心者でも十分に楽しめるスポットもあります。いきなり難易度の高いポイントに潜るのではなく、少しずつステップアップしてみてはいかがでしょうか。

レックダイビングに必要な機材は?

レックダイビングでは、基本的に通常のダイビング機材で問題ありません。
ただし沈船に傷をつけないよう、なるべくコンパクトな装備がよいでしょう。ケージやオクトパスがブラブラしていると、沈船に引っかかり、傷つける原因となってしまいます。
また水中ライトは必携です。船の中を覗いたり、陰になっている部分を観察したりするのに活躍しますよ。

レックダイビングの注意点は?

まず、沈船には絶対に触れないようにしましょう。手ではもちろん、フィンで蹴ったり、ホース類を引きづったりしないよう注意してください。経年劣化により、少し触っただけで崩れることも考えられます。
またポイントにもよりますが、船内に入るのはやめましょう。船内に入ると、上部が塞がれた閉鎖空間となります。一般的なレジャーダイビングでは、開放空間でのダイビングが基本となっています。万が一トラブルがあった時に、重大な事故につながりかねないので、気を付けてください。
そして、戦時中の沈船では多くの方が亡くなっています。戦没者に敬意を払って潜りましょう。

レックダイビングの様子

レックダイビングの魅力とは?

冒険感のあるダイビング

レックダイビングの魅力は何といっても冒険心をくすぐられるところではないでしょうか。
海底に横たわる大きな船体。その迫力は想像以上です。普段目にすることのない大砲やスクリュー、舵などを見られるのも魅力の1つです。船内にどんなものが残されているのか探索するのは、非常にワクワクします。

歴史に触れられる

沈船には戦時中に沈没したものが少なくありません。沈んでしまっているとはいえ、当時のまま姿を留めているのは、歴史的にみても非常に貴重なものです。そんな貴重なものを間近に見られるのも魅力ではないでしょうか。
もちろん、沈没によって多くの命が奪われたことも事実です。悲しい歴史を含め、潜りながらにして歴史に触れられることは価値のあることです。
潜る前に、その沈船や飛行機にどのような歴史があるのか予習をしてから潜ると、より深い経験が得られますよ。

レックダイビングが楽しめる沖縄のおすすめスポット

沖縄でレックダイビングが楽しめるおすすめスポットを2か所紹介します。
初心者向けとベテランダイバー向け、それぞれありますので、ぜひ参考にしてください。

沈船エモンズ

沈船エモンズは、古宇利島の沖合に沈むアメリカ軍の駆逐艦です。第二次世界大戦中に日本軍に攻撃されて航行不能に陥り、情報漏洩を防ぐために、アメリカ軍が乗組員ごと沈めたと言われています。長らく人の目に触れることはなく、発見されたのは2001年と、最近のことです。その後はダイバーに解放され、国内最大級の沈船スポットとして人気があります。
エモンズは水深34〜46mに横倒しになっていて、船首から船尾までは106mもあります。今でも大砲や掃海具などが残っていて、迫力とともに怖さを感じるほどです。1本のダイビングではすべてを見ることはできず、前半部分、後半部分と2本に分けて潜ることが多いです。
沈船エモンズは水深が深いことから、相応のスキルが求められます。アドバンスダイバー以上で、自己管理できることが望ましいので、十分にスキルアップして潜りましょう。

沈船イラブ

沈船イラブは、過去に宮古島と伊良部島を結んでいたカーフェリーを沈めたスポットです。現在は2つの島の間に伊良部大橋が出来て、カーフェリーが必要ではなくなりました。そのため役目を終えたイラブを人工的に沈めて、ダイビングスポットにしたのです。そして沈船イラブは最大水深18mと、沈船スポットとしては浅いので、初心者の方でも楽しめます。
船の大きさは約40m。人工的に沈められたので、船の形がきれいに残っています。そして最大の魅力は船内に入れることです。比較的新しくて崩れる心配のないこと、そしてカーフェリーという特性上、空間が広いことから初心者の方でも内部探索ができます。各船室をじっくり探索すると、1日あっても足りないくらいです。
船内に自由に入れるスポットは世界的に見ても少ないです。探検気分で潜ってみたい方はぜひ沈船イラブに潜ってみてください。

レックダイビングの様子

ステップアップしてレックダイビングを楽しもう!

レックダイビングは一見難しそうに感じるかもしれませんが、スポットを選べば初心者から楽しめます。とはいえ、スキルアップをすれば潜れるスポットも増え、よりレックダイビングを楽しめます。アドバンスダイバーを受講し、中性浮力やフィンワークといった細かなスキルも磨きましょう。
生き物を眺めながら、のんびりと潜るダイビングも楽しいですが、歴史に思いをはせて潜るレックダイビングはとてもおすすめです。少しでも興味がある方はぜひ、レックダイビングに挑戦してみてください。

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