ドリフトダイビングがしたい!おすすめポイントと注意点

LINE登録バナー

海中の流れに乗って広範囲を潜るドリフトダイビング。真っ青な海の中をひたすら流されたり、大型の回遊魚に遭遇したりと魅力満載です。そんなドリフトダイビングは上級者でないと参加できないと思っている方も多いのではないでしょうか?
実はドリフトダイビングは流れが緩いポイントを選べば初心者からでも楽しめます。もちろん、必要最低限のスキルは必要ですが、そこまでハードルは高くありません。 今回は、ドリフトダイビングについて、必要なスキルや機材、魅力、そしておすすめのポイントを紹介します。

ドリフトダイビングとは?

ドリフトダイビングとは、潮の流れに乗って広範囲を潜るダイビングのことです。一般的なダイビングはエントリーとエキジットが同じ場所ですが、ドリフトダイビングではそれぞれ違います。仮にエントリー場所がおなじであっても、その時の潮の流れによって、エキジットする場所は変わってくるのです。
ドリフトダイビングは、潮の流れに乗るので、外洋のポイントで潜ることが多いです。外洋に行けば当然潮の流れも速くなりますが、その分、大型魚などに出会える可能性も高くなります。ただ、すべてが外洋のポイントというわけではなく、場所や時間によっては潮の流れが緩やかなこともあり、初心者の方でも楽しめます。

ドリフトダイビングの魅力

ドリフトダイビングの魅力は何といっても大物との遭遇率が高いことです。潮の流れが速いポイントでは、プランクトンが集まり、それに小魚が群れ、そして大型の肉食魚が集まります。イソマグロ、ロウニンアジ、バラクーダはレギュラーメンバーというポイントもあります。さらにハンマーヘッドシャークやカジキ、マンタ、ジンベイザメなどの大物に出会えるかもしれません。

必要な資格は?

ドリフトダイビングをすること自体に、特別な資格は必要ありません。
ただ、水深が深い場所も多いので、アドバンスダイバー以上のCカードを取得しておいた方が、潜れるポイントの幅が広がります。また、スペシャルティ講習で、ドリフトダイビングを受講できる団体もあります。スペシャルティ講習は必須ではないですが、受講することによってドリフトダイビングに必要なスキルや知識をより深く学べるのでおすすめです。

必要なスキルは?

ドリフトダイビングに必要なスキルとしては、「スムーズな潜行」「中性浮力」「シグナルフロートの使用」が挙げられます。
まず、スムーズな潜行ができないと、流れがある場所ではモタモタしている間に流されてしまいます。当然潜行ロープもないですし、そのような場所で潜行できるスキルがないといけません。
ドリフトダイビング中は、中層に浮いていることがほとんどです。当然、中性浮力が取れなくてはいけません。また、安全停止は何も目印のない場所で行いますので、やはり中性浮力をしっかりとマスターしていないと、急浮上に繋がって危険です。
そして万が一漂流したときのために、シグナルフロートを使えるようにしておきましょう。滅多に使うことのないスキルですが、緊急時に必要なことだからこそ、しっかりと習得しておいてください。

必要な機材は?

ドリフトダイビングをする際の機材は、通常のもので大丈夫です。基本の機材に加えて、シグナルフロート、ホーンやベル、ダイビングコンピューターを揃えましょう。 まずシグナルフロートは、基本的にはガイドが安全停止中に使います。しかし万が一漂流してしまった際などに、目印となるので必ず携行しましょう。丸めておけば、BCDのポケットに入れても気になりません。ホーンやベルも、緊急時に音を出して自分の位置を知らせられます。
ダイブコンピューターは、自分のいる水深を知るのに重要です。ドリフトダイビング中は、気が付かない間にダウンカレントに巻き込まれて、どんどん深場に移動していたということもあります。ガイドと同じ水深を保つのが基本ですが、自分でも水深を把握できるようにしましょう。

ドリフトダイビングにおける注意点

エントリーのタイミング

ドリフトダイビングでは、船長からの合図があったらグループ全員が同時にエントリーします。1人ずつゆっくりとエントリーしていると、待っている間に流されてしまうからです。準備に時間がかかると思う方は、余裕をもって準備しておきましょう。
エントリー後はポイントや状況によって水面で集合してから潜行するか、各々潜行して水中で集合するかどちらかです。いずれにしてもスムーズに潜行しなくてはいけません。水中で集合する場合は、エントリー時点でBCDのエアを抜いておき、すぐに潜行できるようにしておきましょう。

ガイドと同じ水深を維持する

潮の流れが速い場所は、同時に潮の流れが複雑なことも多いです。少し水深がずれたり、少し離れたりしただけで、流れが速くなったり、向きが違ったりします。その流れに自分だけが掴まってしまうと、グループとはぐれてしまう原因となります。
それを防ぐためには、ガイドと同じ水深、コースを通るようにしましょう。ついつい撮影に集中したり、生き物を追いかけすぎたりして、ガイドを見失いがちです。こまめにガイドやバディの位置を確認するようにしましょう。

ドリフトダイビングにおすすめの沖縄のダイビングポイント3選

ドリフトダイビングが楽しめる沖縄のポイントを3つ紹介します。
初心者向けのポイントから上級者向けまで、レベルごとに紹介します。

慶良間諸島・七番崎

七番崎は、慶良間諸島の座間味島周辺にあるポイントです。流れが緩やかなことが多く、水深も浅いので、初心者でも楽しめます。またエントリー時はアンカリングするアンカードリフトで潜ることもあるので、潜行に不安がある方でも潜りやすいでしょう。
七番崎の魅力は何といってもウミガメとの遭遇率が高いことです。アオウミガメを中心に、アカウミガメ、タイマイと3種類が見られます。時には3種類すべてに遭遇できることも!
また根の周りにキンギョハナダイやススメダイが群れているので、流れに乗りながらボーっと眺めるだけで癒されます。そしてユビエダハマサンゴやパラオハマサンゴの群生がみられる貴重なポイントでもあります。

粟国島・筆ん埼

粟国島は、沖縄本島の西にある小さな島です。筆ん崎へは、島の岬にある断崖絶壁の前にあるポイントで、那覇からダイビングボートで約90分で到着します。
水中に3つの根が並び、その周りに集まる大型回遊魚を狙ってドリフトダイビングをします。最大水深30m、特には潮が速くなるので、中級ダイバー以上が望ましいでしょう。
筆ん崎では春から初夏にかけて、数万匹ともいわれるギンガメアジの群れが見られます。そしてその群れに飛び込む大型のサメやロウニンアジを見られたり、バラクーダやイソマグロの群れもよく見られます。過去にはジンベイザメが出現したこともあり、最初から最後まで気が抜けないダイビングとなります。

西表島・オガン 東の根

オガンは正式には仲ノ神島といい、西表島から約30km離れた場所にある絶海の孤島です。上陸が禁止されていますが、海からのアプローチは可能で、大物狙いのダイバーの憧れの場所です。オガンの東の根は、水深50mからビルに切り立つ根のトップに掴まり、回遊魚を待ちます。時には激しく潮が流れ、吐いたエアーが真横に流れるほど強いことも。そのため、上級者でないと潜れません。また上級者でもガイドがNGと判断した場合は潜れません。
しかし見られる生き物は大物ばかりです。イソマグロ、カスミアジ、バラクーダはレギュラーメンバー。時にはジンベイザメやイタチザメが出現することも!大物好きのダイバーは一度は訪れてみたいポイントです。

ドリフトダイビングに挑戦してみよう

今回はドリフトダイビングについて紹介しました。
ドリフトダイビングはスキルがしっかりと身についていれば、初心者の方からでも楽しめます。いきなりビッグポイントと呼ばれるようなポイントは難しいですが、ステップアップして挑戦してみてください。思いもよらない大物と遭遇できるかもしれませんよ。

その他のダイビングについても、こちらの記事でご紹介しています!
ぜひご参考にしてみてください。
「いろいろなダイビングを知りたい!ダイビングの種類について解説します」

ご予約・お問い合わせ

Reservation & Contact

ご予約・お問い合わせ

Reservation & Contact