水中撮影ダイビングをやってみたい!必要な機材と技術について

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「水中撮影を始めてみたい」「水中撮影って難しいんでしょ?」そんな風に思う初心者ダイバーの方も多いと思います。実は、水中撮影ダイビングは、水中カメラを用意すれば誰でも楽しめます。最近はデジタルカメラの性能も上がっているので、初心者でも簡単に綺麗な写真が撮れるのです。もちろん、最低限のダイビングスキルは必要ですが、特殊なことは必要なく、基本的なことができれば問題ありません。今回は水中撮影ダイビングについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

水中撮影ダイビングとは?

水中撮影ダイビングは、名前の通り水中撮影を楽しむダイビングです。
一昔前までは、ベテランダイバーが水中に大きな撮影機材を持ち込んで撮影を楽しむことが多かったです。しかし最近では安価なコンパクトデジカメや、ミラーレス一眼レフが普及し、手軽に撮影できるようになりました。さらにSNSが流行っていることもあり、カメラを持ってダイビングを楽しむ人が非常に増えています。もちろん、スナップ写真や記念撮影をする程度から、フォトコンテストに応募する作品作りまで、楽しみ方は自由です。

必要な資格、スキル

水中撮影ダイビングに必要な資格はありません。
Cカードを保有し、基本的なスキルがあれば誰でも参加できます。ただ、手振れを起こさずに上手に撮影するためには、体を静止させる必要があります。そのため、中性浮力のコントロールや呼吸のコントロールがしっかりとできたほうがよいでしょう。
また撮影したい被写体や景観がある場合、そもそもそのポイントやその被写体のいる場所まで潜れるレベルに達していないといけません。深場に潜ったり、ドリフトダイビングをしたりするためにアドバイスダイバー以上を取得しておいたほうが撮影の幅が広がるのでおすすめです。

必要な機材

ダイビングの機材は、通常の機材で大丈夫です。それ以外に、水中撮影の機材を用意しましょう。
撮影機材はどのレベルの撮影をしたいのかによって異なります。まずはコンパクトデジカメに防水プロテクタをセットしたシンプルな機材で撮影しましょう。
撮影に慣れてきたら、外部ストロボを使用するのがおすすめです。水中では赤色が吸収されるので、ストロボ無しで撮影すると青みがかった写真になってしまいます。デジタルカメラの内蔵ストロボでもよいですが、外部ストロボを使用すると作品の幅が広がります。
さらに本格的な撮影をしたい場合は、一眼レフやミラーレス一眼レフにハウジング、外部ストロボをセットして撮影しましょう。一眼レフやミラーレス一眼の場合、レンズを交換する都合上、ワイド撮影とマクロ撮影どちらかになってしまいます。しかし細かな設定ができるので、よりハイレベルな撮影が可能となります。

水中撮影ダイビングの魅力

マクロ撮影

海の中には魚はもちろん、ウミウシや甲殻類など小さな生き物がたくさんいます。その小さな生き物たちを映すのがマクロ撮影です。図鑑のようにくっきりと1匹ずつ撮影するのもよいですし、背景をボカシてメルヘンチックに撮影するのもよいでしょう。また産卵や捕食シーンなど、生き物の生態行動を撮影するのにも向いています。
動きの速いハナダイやベラの撮影や、産卵シーンなど決定的瞬間を撮影するのは、まるでシューティングゲームのようです。ひとつの被写体(生き物)に向き合って、じっくりと表情を引き出すのも良いですし、ひたすらその瞬間を待って、決定的瞬間を仕留めるのもまた違った楽しさがあります。

ワイド撮影

きれいなサンゴ礁、青い海をバックに群れる魚、幻想的な水中洞窟。そんな海の中の景色を撮影するのがワイド撮影です。景色を切り取るという意味では、普段の生活でのスナップ撮影に似ているかもしれません。
沖縄の海は透明度が高く、明るいのでワイド撮影にはもってこいです。撮影する角度や画角によって、同じ景色でも写り方が全く変わります。綺麗な景色をどのように表現するかを考えながら泳いで撮影するのはとても楽しいです。
水中の景色以外にも、ウミガメやマンタ、魚群など大物の撮影にも向いています。どこでウミガメが出現するのか、ワクワクしながら探して撮影するのも楽しいですね。

SNS投稿やフォトコン参加

水中撮影で撮った作品は、自分ひとりで楽しむのもよいですが、SNSに投稿したり、フォトコンテストに応募するのもおすすめです。
SNSに投稿すれば、多くの方の目に留まりますし、あらたなコミュニティも広がります。フォトコンテストに応募することで、プロの目線からアドバイスをもらえますし、入賞すれば副賞などをもらえることも。いずれにしても、第三者に見てもらい、評価してもらうことで、新たな発見があり、より水中撮影が上達します。撮影が上達すればするほど、楽しくなりますし、あらたな撮影意欲もわくのではないでしょうか。

水中撮影ダイビングにおすすめの沖縄のポイント3選

ゴリラチョップ(本部町)

ゴリラチョップは美ら海水族館の近くにあるポイントです。
最大水深10mほどと浅く、穏やかなので講習や体験ダイビングにもよく利用されるポイントです。そのため初心者向きのポイントと思われがちですが、水深が浅いからこそ、じっくりと時間をかけて潜れるので、水中撮影におすすめなのです。
ゴリラチョップはサンゴが豊富で、その隙間に小さな魚やウミウシがたくさんいます。そのため、マクロ撮影をしたいダイバーに特におすすめです。サンゴを背景に撮影すると、淡いメルヘンな写真に仕上がるので、インスタ映えもバッチリです!

真栄田岬(恩納村)

恩納村にある真栄田岬は、「青の洞窟」があることで有名なポイントです。青の洞窟の幻想的な景色をワイドで撮影するのをおすすめするのはもちろんですが、実はそれ以外にもたくさんおすすめポイントがあります。
真栄田岬の沖合には潮通しのよいドロップオフがあり、そこにハナダイやスズメダイの群れが乱舞しています。また表層付近にはツバメウオの群れがよく回遊してくるので、どちらもワイド撮影におすすめです。そして海底に目をやると、砂地に巣穴を作るジョーフィッシュやハゼの仲間、ウミウシとマクロ撮影にぴったりな小さな生き物たちが目白押し。
洞窟から魚群、そして小さな生き物まで幅広い被写体があるので、水中撮影にはもってこいのポイントです。

黒島南(慶良間諸島)

黒島南は、那覇からダイビングボートで45分ほどのところにあります。
ドリフトダイビングで潜りますが、水中にはいくつものクレパスがあり、ダイナミックな地形が続きます。所々にサンゴの群生があり、その上をハナダイが乱舞する光景はとても美しいです。そして中層にはイソマグロやマグロ、そして時にはマンタが登場することも!地形、サンゴ、魚群、大物とワイド撮影をしたいダイバーに特におすすめです。
そしてサンゴの周りを探すと、クマノミや各種甲殻類も多いポイントです。実はマクロ撮影にピッタリの被写体も多いですが、ドリフトダイビングなので、グループからはぐれないように注意しましょう。

水中撮影を楽しもう!

水中撮影ダイビングについて紹介しました。
最近は水中撮影の敷居が下がり、多くのダイバーが楽しんでいます。スキューバダイビングを突き詰めていこうとすると、それだけで十分に楽しいです。しかしそれに水中撮影が加わると、さらに突き詰めるものが増えて、抜け出せなくなるダイバーがとても多いです。
綺麗な写真を撮るためには、ダイビングスキルを上げなくてはなりません。こまかなスキルまで意識するようになり、結果的にダイビングも上達するので、まさに一石二鳥です!もちろん、手軽な撮影だけでも十分に楽しいです。ぜひ水中カメラを用意して、水中撮影を楽しんでくださいね。

その他のダイビングについても、こちらの記事でご紹介しています!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
「いろいろなダイビングを知りたい!ダイビングの種類について解説します」

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